1902年から1914年まで、3度に渡って、中央アジア、インド、モンゴル高原、チベットなどを探検した、大谷探検隊。
その最後となった1914年から、今年で100年になることを記念して、ゆかりの横浜ユーラシア文化館で、最近の研究成果が公開された。
古代インドのマウリヤ朝第3代、アショーカ王の碑文の拓本。隊員の一人が、郷里の長野の生家の寺に奉納していたものが、2003年に発見された。
拓本ながら、紀元前3世紀の、しかも世界史の教科書にも載っているアショーカ王に関連する拓本を目に前にすると、歴史のロマンを感じずには、いられなくなる。
他にも、トルファンの古墓から発見された唐代の土地制度の記録や、隊員の一人が、ロンドンから日本に送った絵葉書なども展示されていた。
横浜ユーラシア文化館の2階にある、常設展示コーナーの中に展示された、小規模な内容の展示内容だったが、あらためて、大谷探検隊の成し遂げたことの大きさを、実感することができた。
大谷探検隊の膨大な成果は、現在、日本だけでなく、中国、韓国に残され、その共同研究が進められているという。
いつかは、その全貌が明らかになるような、大々的な展覧会が開催されることを、切に熱望する。
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