2014年8月9日土曜日
浮世絵に描かれた子どもたち(千葉市美術館)
夏休み企画だろう。
千葉市美術館で、子どもを描いた浮世絵を集めた、展覧会が開かれた。
ヨーロッパの子どもの絵は、とにかく、可愛らしく描く、ということに主眼が置かれているように思える。
それに比べて、浮世絵に描かれた子どもをよく見ると、確かにかわいいが、その顔の描き方は、基本的に大人の顔を小さくしただけだ。
むしろ、その仕草や、描かれているコンテキストで、子どもということを表現している。
浮世絵に描かれた子どもの遊びを見ると、凧揚げ、コマ回し、竹馬、羽子板など。
考えてみれば、自分の子ども頃は、ほとんど、同じような遊びをしていた。
現在は、ゲーム機、スマホなど、浮世絵の世界とは、全く違った遊びが主流となっている。
展示品の中には、”何々尽くし”という浮世絵が数多くあった。魚づくし、虫づくし、道具づくし、鉢植えづくし、などなど。
それらは、切り抜いて、遊ぶこともできるようになっているし、絵を見ているだけでも、そこからいろいろと学ぶことが出来る。
江戸時代の教育レベルの高さの背景には、こうした浮世絵自身の存在があったのだろう。
展示されていた作品は、豊富な浮世絵コレクションを誇る、同美術館の収蔵品からの展示かと思いきや、そのほとんどは、意外にも、公文教育研究会、つまり、公文グループのものだった。
公文グループでは、その公文教育研究会が保有する浮世絵コレクションを、くもん子ども浮世絵ミュージアムのHPで公開している。
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