2014年6月21日土曜日

カラフル 中国・明清工芸の精華(根津美術館)

根津美術館のコレクション展。

精巧な彫刻の木胎漆塗。永楽年間、万暦年間など、明時代の作品。

景徳鎮で焼かれた、明時代の青花の陶磁器の数々。まだその絵柄は、筆先も太く、素朴で、子供が描いた絵のように見えて、微笑ましい。

清の時代になると、目に見えて、その絵柄が精巧に、色合いが華やかになっていく。

真っ青な地の上に、白で、木蓮の花や葉が描かれている、雍正年間の景徳鎮。その色合い、青と白のバランス、何をとっても、ただただ美しい。

この展覧会、メインは明清時代の陶磁器だが、同時に展示されていた、同じ時代の絵画も面白かった。

4幅の掃象図は、象を大きな箒で掃いている、という不思議な図柄の屏風図。

揚州八家の一人、李方膺による、墨梅図。大胆な筆使いで、心象的な、梅の図。別な機会に目にした、長沢蘆雪の梅の描き方に似ている。

日本の絵師達も、そうした中国の作品を目にしていたのだろう。

2階の展示室にも、明清時代の中国の絵画が展示されていた。

清名上河図の模写を描いたことで名が知られる、仇英の作によると伝わる、巻物に書かれた竹林七賢図。細かい筆先で、代々パターン化されている、竹林の中の七人の賢人たちと、その付き人の子供達が描かれている。

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