幸福はぼくを見つけてくれるかな?
何とも不思議な名前の、東京オペラシティー・アートギャラリーでの展覧会。
岡山に在住する、石川氏のコレクション作品の展示。
会場に入る際に、来場者は、一人の男性から、名前を尋ねられる。すると、その男性が、大きな声で、その名前を叫んでくれる。
何とも気恥ずかしい感じ。
通常は無名のまま、展覧会の会場に入り、作者が明快な作品を鑑賞する。その鑑賞する側の名前を、会場にいる人々に知らせる、という発想がユニーク。
これも、ピエール・ユイグによる”ネーム・アンサー”というれっきとしたアート作品だ。
大きな目玉が、センサーで検知した来場者を見つめ返す、ライアン・ガンダーの”マグナス・オパス(最高傑作)”作品。
ユイグは、身の回りの作品と、それにまつわる自分の文章のプリントを額縁に飾った、”私の作品制作の論理が私自身を追い詰める”というシリーズ作品も展示されていた。
ヤン・ヴォーは、ベトナムに生まれ、デンマークに亡命したアーティスト。
ベトナム戦争に関わる、ケネディやジョンソンなどのアメリカの大統領の書簡を額縁に入れて展示。他にも、ケネディ政権の閣議室のイス、シャンデリアなどが置かれていた。
何かを訴える作品を制作するのではなく、歴史的な物証自身に、物語を語らせている。
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